アボカドの木

アボカドに関する情報を気ままに発信しているブログです

アボカドにオスとメスがあるってホント?!

アボカドの~~花が~~~咲いてるよ~~~

すみません、歌でも何でもないです。

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これ、アボカドの花なんですよ。小さくて、白い花が、たくさん。

そして、この花になんとオス、メスがあるだとかないだとか……

今回はアボカドの花についてわかりやすく説明していきます。

 

 

アボカドは両性花(りょうせいか)である

両性花とは雄性器官と雌性器官の両方をもつ花です。おしべが作った花粉がめしべの先の柱頭について、その後、受精がおこなわれると、アボカドの実ができます。

 

アボカドは雌雄異熟花(しゆういじゅくか)である

しかし、雌雄異熟花は両性花でひとつの花の中に雄と雌がそろっているのにもかかわらず、自分の花粉でなく他からの花粉で受精をしたがります。おしべの花粉が熟するタイミングとめしべの受粉可能なタイミングをずらすことで自分の花粉をほかの花に受粉させて、自分はほかの花からの花粉を受粉する、という複雑なことをしようとします。

このようにちょっとめんどくさいことをして、違う花同士で受精することで、遺伝子の組み合わせの種類をたくさん作ろうっていうことですね、多様な子孫を残すために。

植物ってすごい…

 

アボカドの開花タイプ

では、アボカド実際にどのようなタイミングで花粉が熟して、めしべが受粉可能になるのか見ていきましょう。わかりやすく表にまとめてみました。

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表の♀と書いてあるところは雌ステージと言って、めしべが受粉可能なタイミング、♂と書いてあるところは雄ステージと言って、花粉が熟するタイミングでーと書いてあるところは花が閉じていることを示しています。

そしてこの開花のタイミングには2パターンあってパターンの違いからアボカドの品種をAとBの2つのタイプに分けることができます。

雌ステージか雄ステージかを判別することができれば、実際に目の前にある花がAタイプなのかBタイプなのか見極めることができるわけです。

例えば午前中に雄ステージの花がたくさん咲いていたらそのアボカドはBタイプ、という風に。

 

 

実際に雌ステージと雄ステージって見分けることできるの???ってなると思うのですが、案外簡単に見分けることができます。

まずこちらが雌ステージ

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そしてこちらが雄ステージです

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わかりやすく写真の角度とか統一してよ!!!って声が聞こえてきそうで胸が痛いですが…

 

雌ステージはめしべが真ん中に1本だけ立っていてすっきりとした感じになっているのに対し、雄ステージは周りにおしべもたくさん見られるのが特徴です。

 

 

アボカドは2本以上一緒に植えると実をつけやすくなる

聞いたことがある方も多いと思いますが、アボカドは違う開花タイプ品種を一緒に植えると結実率がよくなると一般的に言われています。これは、同じ時間に雌ステージと雄ステージが混在する状態を作ることができたら、それだけ受粉できる確率も高まる、ということなんですね。

 

 ただ、このこと2本以上で結実率アップに関して、「アボカドは1本のみでは絶対に実をつけない」という勘違いがたまに起こってしまうのですが、どうやら、そんなこともないみたいです。1本のみでまだ実をつけていない方、まだ諦めるのは早いので、間違っても木を切ってしまわないように。笑

このことはまた、別で書きたいと思います。

 

 

さいごに

というわけで、アボカドの花についての説明でした。なんとなーくわかっていただけたでしょうか。

もし、アボカドの花を見るような機会があったらぜひぜひ注意深く観察してみてください!