アボカドの木

アボカドに関する情報を気ままに発信しているブログです

京都にも……アボカドの木!!!

こんにちは!

今回はわたしが今現在住んでいる

京都に生育していたアボカドの木の紹介をしたいと思います!

 

京都って寒いからそんなにアボカドが育つイメージはないのですが

実際には数本の木が見られました。

順番に3本!

紹介していきます。

 

 

京都府久御山町にアボカドの木

まずはこの木から!

京都府久御山に生育しているアボカドの木です。

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倉庫?の奥にあるのがそれです。

 

 

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この木は久御山町中央公民館に植栽されており

新聞に掲載されていたのを

大学の先輩に教えていただいて

存在を知りました。

 

 

 

これがその新聞記事です。

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高さ10m以上の木は

樹齢が最長で40年以上とのこと……

 

20年ほど前には

アボカドの木であるということが

知られていなかったというのも

また謎に包まれていておもしろい……

そして、植えた人は本当にすごい!!!笑

 

一昨年の冬に

果実をいただくこともできました。

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果皮が薄めで

食べるときに黒変するタイプでは

なさそうでした……

味は、少しうすめだったかな......?

でも、全然おいしくいただきました!!!

 

 

 

 

 

 

京都市北区にアボカドの木

つぎは!

京都市北区に生育しているアボカドの木です。

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この木は保育施設の園内の植え込みに植栽されていて

またまた大学の別の先輩に

その存在を教えてもらいました。

 

 

 

 

施設の方におはなしをうかがったところ

「あら!アボカドの木なの?実もつけないし全然知らなかった!」

と言われました。

実を付けないアボカドの木が切られなくてよかった!笑

 

 

ちなみにこの木は落ち葉が出てしまうとか

すぐそばの電線に引っかかってしまうとかいうような理由があり、

かなり頻繁に剪定されているそうです。

上の写真でもかなり思い切り枝が切られていることがわかります。

 

 

 

 

ただ、この木のすごいところはその生命力で

その1ヶ月ちょっとあとには

 

 

 

 

 

 

 

ごらんのとおり!!!!

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葉っぱが回復している!!!!

(上の写真は2017/9/27撮影、下の写真は2017/11/6撮影です)

 

 

 

 

 

まあ、これくらい強くないと!

京都での生育は厳しいのかもしれないですね~~

 

 

 

 

 

 

京都市下京区にアボカドの木

最後に!

京都市下京区に生育しているアボカドの木です。

この木も大学の先生に教えてもらって

その存在を知りました!

 

 

 

 

 

 

結局、いつも誰かに

木があるよーーー見に行けばーーーー???って

教えてもらってばっかりなんですが

本当にありがたい!です!

 

 

 

 

 

ではでは問題です!笑

下の写真はグーグルアースのスクリーンショットなのですが

アボカドの木はどこにあるでしょうか?!

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正解は

 

 

 

 

 

 

 

 

ココ!!!!!

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こんな感じです。

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ほかの街路樹(イチョウだったかな……?)と一緒に

狭いところで窮屈そうに

でもしっかりと生えていました。

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この木は近くの印鑑屋さんの店主が

10年ほど前にスーパーで購入したアボカドの種を植えたところ

ここまで大きくなったとのことでした。

 

横に大きく広がっている木で

ほかの街路樹とは明らかに違うのですが

これがアボカドだって分かる人は少ないことでしょう!( ・´ー・`)どや!

 

 

 

 

というわけで、以上!京都に生育しているアボカドの木の紹介でした!

 

 

 

 

まとめ

京都は寒いがアボカドの生育が不可能なわけではない。

 

 

 

たまに、「アボカドの種を植えたけど、冬枯れてしまったわーーー」

って教えていただくことがあります。

ここまで京都でも大丈夫だよ!!!

って言っておいてなんですが

やっぱり京都では、厳しいです。

でも!その中で生き延びているアボカドの木というのは

かなり強かったとか、植えた環境が生育にぴったりだったとか

ラッキーが重なった木だったと考えることができると思います。

 

 

大切にしていきたいですね(^^)

 

 

以上です!

よんでいただきありがとうございました!!!

アボカドブームは日本だけではなかった!という話

こんにちは!

前回の記事で、日本のアボカドの輸入量がのびている!

ってことを書きました。

 

avocad000.hatenablog.com

 

現在日本で生じされているアボカドは99%が輸入なので、

国内でのアボカド需要は急激に増大しているといえます。

 

 

 

そこで、今回は

なぜ、日本でアボカドがこんなにも食べられるようになったのか

ということに関して

考えたことを書いてみました!!!

 

 

 栄養価の高さが見直された!!

 まず、比較的よく聞くことではあると思うのですが

近年の健康志向でアボカドは注目されています。

……といっても、わたしが知っているのは

カリウムとかビタミンEとか不飽和脂肪酸とかを豊富に含んでいる、

ということくらいなのですが……

今後もう少し勉強していこうと思っています笑

 

興味のある方は別で調べてみてください!←

 

 

 

さまざまな調理法で人気UP!!!

つぎにぱっと考えられるのがこれですね!

アボカドが日本に導入された当初はその独特な食味が消費者には受け入れなかったと考えられます。

 

アボカドが日本に導入された当初、ではないですが

「はじめてアボカドを食べたとき」

わたしは、なんかかわった食べ物だ……と思ったのをおぼえています。

 

 

実際に一般消費者へのアボカドの利用法や食べ方の普及は困難だったという

過去の記録は残っており

 

このようにして↓

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井上弘明・山田寿樹・高橋文次郎 1982. アボガドの導入と栽培現況 農業および園芸

 

食べ方の開発や普及をしていた記録が残されています。

アボカドの調理法を考える人がたくさんいたから

今ではアボカドの料理もいろいろあって

たくさんの人がアボカドを求めているのかもしれないですね。

 

 

 

 

 

 

 

マクドナルドのアボカドバーガーとか

「アボカド マクドナルド」の画像検索結果

マクドナルド アボカドバーガー 2015 販売期間~いつからいつまで?~

 

すき家のアボカド牛丼とか

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【すき家】「アボカド牛丼」を9/7(水)9:00より新発売! | すき家

ファストフード店でアボカドのメニューが出てきたり

 

 

 

 

 

クックパッドでも

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【みんなが作ってる】 アボカドのレシピ 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが283万品

40000件以上のアボカドのメニューが投稿されていたり

 

普段の食生活で

アボカドを目にする機会はここ数年でも

グン!!!と増えている気がします!

 

 

 

 

 

アボカドブームは日本だけのものなのか?!?!

 

アボカドの栄養価の高さが見直され

調理法がたくさんできたから

国内での消費量が広まった、ということは

たしかにそうではありそうなのですが……

 

 

 

 

それだけでこの伸び率って

すごすぎない?……と思い

世界でのアボカド動向もしらべてみました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界のアボカド生産量をしらべてみました

 

 

というわけで

 

 

 

 

でーーーーーーん!!!

 

 

 

 

 

世界のアボカド生産量(2000-2014)

 

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• Avocado production worldwide 2014 | Statistic

 ※million metric tons: 百万トン

 

なんと!

世界のアボカド生産量は2000年から約15年ほどで

2倍近くに伸びています。

 

 

どうやら、アボカドプームは日本だけのことではないようです。

 

こんな資料も面白いですね!

www.theversed.com

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにふみこみ、

世界でのアボカドブームのきっかけみたいなことも

調べてみよう!と思ったのですが

その理由については

消費者の健康志向の向上に伴いアボカドの栄養価の高さが見直された

いろいろな料理が開発された

と、先ほどと同じようなことしか見つけられませんでした。

 

もしかしたら

本当に理由はそれくらいで

世界中でこのような動きがあったら

爆発的にアボカドがもとめられるようになったのかもしれないですね!

 

 

まとめ

アボカドの消費量が増えているのは日本だけではなく

全世界的規模で見てもでアボカドの消費量は爆発的に増えている。

 

 

 

これだけ世界中で広く食べられている果物って

いったい何種類くらいあるんですかね?

というふとした疑問を最後に共有させていただきます……

 

 

読んでいただきありがとうございました!

アボカドの輸入量は(およそ)30年で30倍?!?!

こんにちは!

早いものでもう2月……

ブログの更新を怠ってしまっている間に卒業の時を迎えてしまいそうです。

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数日前に無事卒業論文を提出できました。

 

 

 

 

 

卒業するのでこのブログも一旦閉めようと思います、寂しいですがネタが切れます笑

(……が、その前にかけることはしっかりと書ききって締めます!←自分への宣言)

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、今回はアボカドの輸入量のことを書いていこうと思います!

 

 

 

 

 

 

アボカドの輸入量をしらべてみました

卒業に向けて論文を書いているとき

アボカドの輸入量を調べてみようと思ったのですが…

資料がない!!!

 

 

 

 

 

「アボカド 輸入量」

などで検索してみると

税関がだしている面白い資料とか

果物ナビというサイトが出している最新の輸入量とかは

出てくるんですが、

過去にさかのぼることがあまりできない……

 

 

 

 

 

アボカドの木を探すこと以外は

今までたいていなんでもネットで解決していたので

途方にくれてしまいました笑

 

 

 

 

 

ただ、調べていくうちに

青果物輸入統計という資料に

輸入果樹に関する過去の記録が載っているらしい

ということがわかり

それをもとにアボカドの輸入量を調べる作戦にいきつきました

 

(大学の書庫の中にあった

分厚い冊子の写真をとっておくべきやったと

後悔してます笑)

 

 

 

 

 

 

アボカドの輸入量は2000年ごろから急激に増大している!

はい、だいぶ、もったいぶってしまいましたが、

アボカドの輸入量を公開します!!!

 

 

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1985年からの資料がみつかりました。

1985年の輸入量→→→2359トン

2016年の輸入量→→→73915トン

(※ちなみに1トンは1000キログラムです)

1985年と2016年を比較すると31.33倍のアボカドが輸入されています!!!

 

 

 

 

輸入量は常に増大しているというわけではないので

約30年で約30倍!

というのは多少語弊がありますが

とにかく!アボカドの輸入量は大幅にのびています!

 

 

まとめ

アボカドの輸入量は2000年ごろから増大しており、

2016年には7万トンを超えるアボカドが海外から輸入されている。

 

こんなにも一気に広まって

30年間で食生活に革命を起こしているアボカドってすごい……気がします……

 

さいごに輸入量の細かい数字を載せておきます!

 

アボカド輸入量

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引用:青果物輸入統計

 

今回はこれで以上です!

読んでいただきありがとうございました!

アボカドは2本一緒に植えたら実をつけやすいけど、1本だけでも実をつけるってホント?!?!

こんにちは!

今回は前回に引き続きアボカドの花のことです。

前回のブログでは

「開花パターンのちがう品種のアボカドを一緒に植えたら実が付きやすくなる」

って話をしました。

 

avocad000.hatenablog.com

 

 今回はそれに引き続き、アボカドの花の話をしていきます!

 

 

タイトルがなんだかめんどくさいことになっていますが

ぜひぜひ読んでいただけたらと思います!

 

 

アボカドは2本一緒に植えたら実をつけやすくなる

……という話を前回しているので

????

ってなった方は読んでほしいです。

 

avocad000.hatenablog.com

 しつこいですね笑

 

 

周りに他の樹がない状況の中、単独で実をつけるアボカドの樹がある!

開花タイプのちがう樹が2本以上あると実をつけやすいということではあるのですが

実際に2本ないと絶対に実をつけないのかというとそういうことでもないようです。

このブログに登場した木の中にも単独で実をつけている樹は複数あります。

 

 

 

いったいどうなっているんだ?!?!?!

 

 

っていうことを今年の春に調査したので  ←アボカドの花が咲く時期

 

 

報告させていただきます。

 

 

 

 

単独で実をつけるアボカドは雌雄の花の活動時間がかぶっている

調査、っていうぎょうぎょうしい言葉を使ったのですが

実際には数本の樹の花をいろんな時間帯にみてみた

っていう簡単なものです。

しかし、このような簡単な調査でも発見はありました。

 

調査をする前の仮説はふたつ

①花が低温などのために規則的に咲けていない、乱れて咲く的な…

②花は規則的に活動しているが雌雄の活動がかぶる時間帯がある

 

を考えていたのですが(もちろん先行文献などを見て…笑)

 

実際には②だったみたいです。

 

 

朝、昼、夕方と数本の樹を見たのですが朝と夕方は1種類の花しかなかったのに対し、

昼は雌ステージ、雄ステージそれぞれの花が見られました。

 

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この樹はある場所で昼の12時ごろに撮った写真なのですが、

雌と雄、わかりますか??

 

ちなみに

雌ステージ

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雄ステージ

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です。

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は……

 

 

 

 

 

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赤が雌、青が雄でーーーす。

たしかに午前、午後とかって人間だったらはっきりわけられるけど

アボカドの花にしてみればそんなにきっちり分けられるものではないですよね…

 

 

 

 

単独で実をつける樹に関しては

実をつけるまでにどれも長い年数かかっているので(20年とか…)

1本だけでも大丈夫だよ!

って言いたかったわけではないのですが

 

必ずしも2本以上植えなくてもいい

っていうことの背景にはこうゆうことがあるんだな

って知ってもらえたらと思います。

 

 

まとめ

アボカドは雌雄異熟でちがう開花パターンの花を混植することで実をつけやすくなるといわれているが、1本のみで実をつける木もある。

1本のみで実をつける木の中には雄と雌の活動時間がかぶっているものがある。

 

 

1個前の記事と今回の記事は

できる限り分かりやすく!正確に!ということを

特にこころがけて書いたのですが

難しかったです。

 

あれ???って思われた方は

ほかの資料などを

見てみるのも面白いかもしれません……

投げやりではないです笑 すみません!

 

 

最後までおつきあいいただきありがとうございました!!

アボカドは2本一緒に植えたら実をつけやすくなるってホント?!

こんにちは!

今回はアボカドの花のことです。

 

アボカドを栽培するときに「あーーーー!!!むずかしい!!!!」って

感じてしまうことのひとつに思うように実がならない、ということがあります。

 

やっぱりアボカドをせっかく育てるからにははやく実を着けてほしい

って思うのはあるとおもいます…

 

 

なかなか実のつかない樹に実をつけさせるためには

樹を大きく元気に育てるとかいうことのほかに

「開花パターンのちがう品種を混植する」

という方法があります。

 

 

 

 

「開花パターンのちがう品種を混植する」……???????

 

 

 

 少し専門的な感じになってしまいますが

「開花パターンのちがう品種を混植することで実をつける」

の意味を伝えられるように書いていきますので

ぜひぜひ読んでいただきたいです!笑

 

長くなりますがおつきあいくださいm(__)m

 

 

 

アボカドは両性花(りょうせいか)である

アボカドは一つの花の中におしべ(雄性器官)とめしべ(雌性器官)の両方を持っています。おしべの作った花粉がめしべについて、アボカドの花は実をつけます。

このように一つの花の中にオスとメスがある花を両性花といいます。

 

 

アボカドは雌雄異熟花(しゆういじゅくか)である

だが、しかし!!

アボカドの花は一つの花の中におしべとめしべがあるものの、おしべとめしべが一緒に活動することはありません…

このようにオスとメスが一つの花の中にありながらも活動する時間がずれているものを雌雄異熟花といいます。

 

アボカドの花はまずメスが活動して、そのあとにオスが活動します。

ここでメスの活動している時間を「雌ステージ」オスの活動している時間を「雄ステージ」といいます

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Pollination of Crops, S. E. MCGREGOR

この絵では上が雌ステージでしたが雄ステージになります。

 

 

写真だと

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雌ステージ

 

 

 

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雄ステージ

となります。

 

 

 

 

 

アボカドの花は、

 

つぼみ

花が開く(雌ステージ)

花が閉じる

花が開く(雄ステージ)

花が閉じる

うまくいけば実をつける

 

という感じで花が開いたり閉じたりします。

 

また、この花の活動は時間によって制御されていて規則的なものとなっています。

 

 

 

アボカドの花の開花パターンはA、Bの2種類

アボカドの花の活動の規則性(開花パターンという)は2種類あって、

たくさんあるアボカドの品種はAタイプ、Bタイプの2種類のうちのどちらかに分類することができます。

 

 

Aタイプ、Bタイプの開花パターンはつぎのようになります。

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たとえば、上の表でAタイプと書いてあるところを横に見ていくと

1日目の午前に雌、2日目の午後に雄となっているのですが

これは、

まず雌ステージの花がある日の午前中に咲く

その日の午後には花が閉じる

次の日の午前も花は閉じっぱなし

次の日の午後に雄ステージの花が咲く

っていう感じです!

 

午前中(または午後)に雌ステージの花が咲いているのか、雄ステージの花が咲いているのかを見ることで

AタイプかBタイプかを判別することができます。

 

 

 

アボカドは「開花パターンのちがう品種を混植することで実をつける」

はい、やっとでてきました!!笑

 

アボカドはAタイプの品種とBタイプの品種を一緒に植えることで

雄ステージの花と雌ステージの花が一緒にある状態を作ることができるため、

受粉をしやすくなって、実をつけやすくなります

 

それを少し専門的に言ったら

開花パターンのちがう品種の混植で結実率が高まる

ってなるんですね

 

まとめ

アボカドの花は雌雄異熟花である。

開花パターンによってA,Bの2タイプに分けられ、両タイプの混植により実をつけやすくなる。

 

 

 

実は似たような記事を以前にも書いていたのですが

改めて自分で見てみたら分かりにくかったので書き直してみました

 

avocad000.hatenablog.com

 少しは分かりやすくなったかな……

 

最後までよんでいただきありがとうございました!!

国産アボカド導入の歴史

こんにちは!

今回は日本にアボカドが導入された歴史に関してです!

実はアボカドの導入は歴史が長く、たくさんの人が栽培に挑戦していたみたいです。

今回はそのことについて書いていきたいと思います!

 

 

明治時代にアボカドは導入されていた?!

日本にアボカドが初めて導入されたのは、明治初期に当時の台湾領へメキシコ産のアボカドの苗木が寄与されたときでした。

その後、明治35年(1905年)には新渡戸稲造博士によりオーストラリアから輸入された苗が台北植物園に植えられたという記録もありあます。残念ながらどちらもすぐに枯れてしまったらしいのですが。

Inazo Nitobe.jpg

出典:wikipedia

新渡戸稲造が台湾にいた間にアボカドを導入しようとしていたとか、なんだかびっくりなのは私だけでしょうか……

 

実際に日本本土にアボカドが導入されたのはそのあとで、1915年に静岡県興津にある農水の果樹試験場にアメリカ農務省のW.J.Swingle博士がアボカドを寄付したのが最初だそうです。ちなみに、これも対象の終わりに寒波で枯死してしまいます。

 

その後、昭和初期から静岡や鹿児島、愛媛、高知、香川、和歌山など比較的温暖な地域で栽培が試みられました。しかし、このようにして導入されたアボカドの多くも寒害や台風、根腐れなどが原因で枯死してしまいます。

 引用文献:井上弘明,山田寿樹,高橋文次郎(1982)「アボカドの導入と栽培現況」,『農業および園芸』57(11), pp1394-1398

 

 

 寒波や台風を耐え抜いたアボカドの木は「フェルテ」が多かった???

そのような中、数十年もの間、寒波や台風に耐えた木があったようなのですが、

古い文献などによると、和歌山県静岡県、鹿児島県などで共通して「フェルテ」という品種が残ったようです。

 

ここで「フェルテ」の説明を少しだけすると…

1913年にカリフォルニアで育種された品種で(メキシコ系とグアテマラ系の交雑種)寒い気候を耐え抜いたことから、「フェルテ(強いという意味)」という名前になったそうです。

また、食味に関しても高く評価されており、アメリカでは一時期、主要品種となっていたらしいです。1930年代に輸送に向いたハスが入ってくるまでは……(ハスは皮がゴツゴツしてて黒くなる品種。現在国内のスーパーなどで販売されているのもほとんどが外国から輸入されたハスです。)

クリックすると新しいウィンドウで開きます

Fuerte Avocados Information, Recipes and Facts

 

樹のかたちは大きく広がるような感じで枝は横へ伸びていきます。

Fuerte trees

Fuerte Avocados Information, Recipes and Facts

 

国内で長い間生き延びたフェルテの中には台風で根元から傾きながらも、その後も結実し続けたという樹があったそうです。たしかに…台風が来ても倒れなさそう…ていうかすでに倒れてる…?

引用文献:米本仁巳・岡田正道 1995. 平成6年度導入果樹品種特性調査事業報告書(アボカド).日本果樹種苗協会(東京)

 

 

なぜ、フェルテが多く残ったのか?ということに関しては

おいしかったから大切に育てていたとか

樹が強かったからとか

そもそも導入した数がほかの品種より圧倒的に多かったとか

いろいろなことが考えられますが、

長い間、様々な障害を乗り越えながら生き残ったことには間違いありません!!!

偶然だとしてもすごいですね。

 

まとめ

日本のアボカド栽培の歴史は実は長い。

「フェルテ」という品種が多く生き残っている記録がある。

 

 

※ちなみに今はフェルテのいいところばかり書いたのですが、隔年結果性が強い(収量の多い年と少ない年が極端)、種なしの果実(cuke)が多いという欠点もあるらしいです…

 

中種子高校のアボカド

こんにちは!

今日はかつて鹿児島の種子島にあった高校のことを紹介します!!

なぜ、アボカドのブログで…?って思われた方、ぜひぜひ読んでみてください!笑

 

鹿児島県立中種子高等学校

鹿児島県立中種子高等学校は鹿児島県熊毛郡中種子町野間にかつてあった高等学校です。1948年に中種子町立の「鹿児島県中種子高等学校」として発足しました。

 

2007年には映画「秒速5センチメートル」の舞台となっています。

クリックすると新しいウィンドウで開きます

新海誠 (@shinkaimakoto) | Twitter

 

2010年には鹿児島県立南種子高等学校との統合により鹿児島県立種子島中央高等学校となっています。

 

中種子高等学校の校章がアボカド?!

…と、ここまで中種子高校の紹介だったのですが

この高校の一番おもしろいところは

なんと…!!

 

 

 

 

校章が…!

 

 

 

 

 

アボカドだったらしいです。

 

 

 

さっきの中種子高校の絵の校舎のところを見てみると

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なんだか三角のかたちをした校章のようなものが…

 

 

さらに、こちらは中種子高校の閉校記念碑です。

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鹿児島県立中種子高等学校閉校記念碑 - ふるさと種子島

中央に校章が描かれていますがよく見えない…

が、どうやらアボカドの葉を背景に「高」の文字が書かれているらしい…

 

 

 

中種子高校の閉校式です。

卒業式~県教育委員会告辞

鹿児島県立中種子高等学校第60回卒業式・閉校式 - 特集 - ふるさと種子島

確かに、葉っぱのようなものが校章に描かれている…

 

この校章なのですが中種子高校の前身である中種子青年学校時代より校内の一角にあったアボカドの葉をかたどったもので、アボカドは年中繁り落葉しないため「死んでもペンを放すな」の意味が込められているそうです。

死んでもペンを放すな…すごいですね。

 

 

 

昔の卒業生は卒業記念にアボカドの苗をもらっていた?!

さらに興味深いことに、なんと昔の卒業生は卒業記念品としてアボカドの苗をもらっていたらしいのです…!

 

 

 

 

それがこちら!!!

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直立した木は高さ12mくらいはありそうでした。

苗を植えて62年になるそうです…

 

 

 

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確かに葉っぱもアボカド…

この時は実をつけていなかったのですが、実をつける年もあったそうです。

 

 

 

 

 

 

これもアボカド!!!

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こちらは高さが5mくらいなのですが、幅が6mくらいあった横広がりの木でした。

こちらは植えて61年になるそうです…この時は実をつけていませんでした。

木の形が全然違うというのもおもしろいですね。

いったい苗はどこから入手していたんだろう…

 

 

まとめ

種子島にはかつてアボカドを校章としている高校が存在していて、卒業生にアボカドの苗を記念品として贈呈していた。

卒業記念の苗を育て続けた結果、樹齢60年以上にもなるアボカドの木が種子島には現存している。

 

 

 

 

卒業記念でもらった木を育て続けたってほんとうに素敵ですね('ω')